えのキングの投資日記

日本株投資日誌

10/31(月) タカトリ(6338)に注目!

10月28日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄598/値下がり銘柄1170
騰落レシオ(25日)90.96%
空売り比率 54.7%
売買代金 
東証プライム 5兆7689億円
東証スタンダード 1216億円
東証グロース 1527億円


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

通期業績予想上方修正と増配を発表したOLC(4661)5%を超える大幅高になっています。


コンセンサスは、やや下回る数字ではあったものの、「顧客単価の上昇に来場者数の増加が加われば来期以降も業績拡大が期待できる。」との期待が高まったようです。

www.nikkei.com

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新光電気工業(6967)は大幅増収増益の決算を発表しましたが、通期業績を据え置き、円安メリットの割には物足らないと見る向きが多いようで、朝方は売りからスタートしました。


しかしながら、日経新聞富士通(6702)が、いずれも筆頭株主である同社株、FDK(6955)富士通ゼネラル(6755)の株を売却し、これらの会社と他社の資本業務提携を検討していると報じられ、思惑から急上昇になりました。


富士通はこれらの株全株を売却するのではなく、戦略的に一部を他社に売却するカーブアウトを検討している様子で、同社株はシナジー効果から収益性の向上が見込まれる」期待で上昇したと見られます。


FDKや富士通ゼネラルも同様に上昇していて、来週も期待買いが続くのかが注目されます。

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今期営業利益予想を340億円→450億円 純利益予想を250億円→340億円に一転上方修正 配当も20円増配し200円に引き上げる発表をした大同特殊鋼(5471)が急騰しています。

大同特殊鋼(5471) 週足


想定していた原材料の高騰が落ち着きを見せていることが要因で、再度4000円を上回ってくるかが注目されます。

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 通期経常利益予想を670億円→770億円に上方修正し、配当も40円→50円に増配することを発表したイビデン(4062)が大幅高になり2日続伸になっています。

半導体については、テレワーク需要が一巡し、パソコン向けはダウンサイクルに入るも、5G普及により、データ通信量が増え、データセンター向けを中心としたサーバー市場が堅調に推移する見通しのようです。

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反面、通期営業利益予想を従来の1984億円から1817億円に下方修正することを発表したファナック(6954)5%を超える大幅下落になっています。

 

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中国における経済の先行きが不透明なことから、当面、FA、ロボマシンの需要の減速が見込まれるようですが、円安を背景にした製造業の国内回帰が広がることから、国内需要は旺盛になるとの見方もあります。


ファナックのPBRは2.30倍で過去10年平均を割り込んでいます。


今後、内需をエンジンとした機械メーカーの成長ストーリーが注目されるかもしれません。

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信越化学(4063)は通期営業利益を8250億円→9400億円に上方修正、配当も450円50円増配することを発表したものの、株価は反落して終わっています。

 

半導体、塩化ビニルともに好調であることがうかがえますが、棚卸資産が前年比で10倍強になっているのが気になります。

この在庫がはけることが前提の上方修正と思われますが、今後世界経済(半導体需要)の減少が大きいと下方修正につながることもあり得るように思います。

信越化学(7970) 週足

長期投資なら、仕込んでもいい水準かもしれませんが、今後為替のタイミング等も勘案しながら監視したいところです。

kabutan.jp

三井松島HD(1518)ストップ安売り気配になるまで売り込まれています。

ニューサウスウェールズ州政府独立計画委員会が、同社と共同運営するスイスのグレンゴア社のグレンデル炭鉱への拡張を却下したと伝わっています。

同社は、業績に与える影響はないと声明を出しましたが、株価はストップ安に張り付いて終わっています。
来週の動向が注目されます。

それにしても、井村氏は売り逃げている可能性が高いというのですから大したものです。

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ソーシャルゲーム開発のドリコム(3793)は上半期営業利益が前年同期比66.2%増の16億700万になることを発表し、過去最高を更新したものの、それまでに株価が上昇していたことと、通期の上方修正がなかったことからの失望で15%近い急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!


大幅ギャップダウンからスタートし、下値抵抗線として機能することを期待していた5日線(27221円)200日線(27186円)を割り込んでいます。

日経平均先物

しかしながら、米株高を受けて、ナイトセッションの日経先物は大幅高で戻ってきています。

月曜日は、大幅ギャップアップからスタートすると思いますが、これまで壁になってきた75日線(27550円)を上抜けることができるかが注目されます。

 

来週は、米国でも、FOMCなど注目すべき経済指標発表が目白押しです。


特に、パウエル議長から金利のピークアウトを示唆する発言があるのかが注目されるところです。

【本日のトピック】

タカトリ(6338)

タカトリ(6338)

http://www.takatori-g.co.jp/

 

kabutan.jp

さて、10/27のこのブログの【個別】欄でテセック(6337)の決算分析をした際、「パワー半導体の需要が落ちていないことから、11/11決算発表のタカトリ(6338)に注目」と書きましたが、10/28引け後に、いきなり大幅上方修正・過去最高益の発表をしています。

タカトリ(6338)

タカトリ(6338) PTS

株価は、すでに10/28上場来高値を更新しましたが、PTSでは、さらに8%以上上昇しています。

上方修正の要因としては、新型コロナのロックダウンや半導体不足で主要基幹部品の納期が不安定であったことを慎重に見すぎていたこともあるのでしょうが、営業利益が倍以上になるのですから、「悪環境をものともせず、むしろ絶好調」であることがわかります。

 

 

ここもとの半導体企業の決算をみていてもわかるのですが、スマホやPCに使われる演算・記憶の半導体は不調なのですが、EVや太陽光発電などに使われるパワー半導体は非常に好調であることがうかがえます。

 

一般に半導体の素材にはシリコン(Si)、日本語でケイ素です。


ちなみに、この半導体の基板となるシリコンウエハーの世界トップシェアを誇るのが、本日決算分析をした信越化学(4063)です。

しかしながら、近年ではより優れた素材が注目されていて、その代表格がシリコンカーバイト(炭化ケイ素・Sic)です。

タカトリは5年前にSic切断技術の特許を取得していて、21/3月からSic切断加工装置の大口受注が出始めています。

Sic自体まだまだここからであり、カーボンニュートラルには欠かせないデバイスです。

今回の上方修正はタカトリのSic切断加工装置の商品力が高く認知され、ブランド化し始めていることを示すと思います。

タイミングを見て仕込んでおけば、第二のレーザーテック(6920)になってもおかしくないような気がします。

 

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